(台北、ベルリン中央社)蔡英文(さいえいぶん)前総統は8日からドイツを訪問する。10日には「ベルリン自由会議」に出席し、講演を行う。蔡氏の事務所が5日、発表した。蔡氏は今回の訪問を通じ、台湾とドイツ、欧州の民主主義国家との協力と交流の深化に寄与したいとしている。
蔡氏の欧州訪問は5月以来。前回はリトアニアやデンマーク、英国を訪れた。
ベルリン自由会議はベルリン市で民主主義と自由のための全市的な催しとして8日から15日まで開かれる「ベルリン・フリーダム・ウイーク」(8~15日)の一環として実施される。ベルリン市や独メディア大手「アクセル・シュプリンガー」傘下の自由基金会、政治活動家の国際ネットワーク「ワールド・リバティー・コングレス」などが共同で開催する。
会議には世界40余りの国から政治、科学技術、文化、市民社会のリーダーが参加し、権威主義の台頭を背景に、民主主義国家がいかにして自由な生活様式を守るかを話し合う。
台湾からは唐鳳(オードリー・タン)元数位発展部長(デジタル発展相)も講演者として出席する。