昨年開かれた野球の国際大会「プレミア12」で台湾代表が初優勝を飾るまでの軌跡を描いたドキュメンタリー映画「冠軍之路」(HERO!HITO!)のティザーポスターと予告編が7日、解禁された。来年元日に台湾で公開される。
台湾は昨年11月24日に東京ドームで行われた決勝で、4—0で日本に勝利し、歴史的な初優勝を勝ち取った。
同作では国内外で70人近くにインタビューを実施。台湾代表監督を務めた曽豪駒氏率いるコーチ陣や情報収集チーム、キャプテンの陳傑憲外野手、林家正捕手などの代表選手がそれぞれの思いを語った他、米国や日本、キューバの重要選手にも話を聞いた。決勝に先発した戸郷翔征投手は決勝でマウンドに立った際の心境を明かしている。撮影した映像素材は300時間余りに及んだ。
メガホンを取ったのは、台湾原住民(先住民)族アミ族のドキュメンタリー監督、ロンナン・イサク・ファンアス(Lungnan Isak Fangas、竜男・以撒克・凡亜思)。主題歌の「今天的我」は台湾のロックバンド、Fire EX.(ファイヤー・イーエックス、滅火器)が映画のために制作した。
ロンナン監督は、映画を通じて「自分を決して過小評価しないで。信念を持ち続けさえすれば、奇跡は起こる」との理念を伝えたいとコメントを寄せた。

