(台北中央社)台湾の金融持ち株会社、玉山フィナンシャルホールディング(玉山金控)は5日、三商ホールディング(三商投控)傘下の保険会社、三商美邦人寿保険を株式交換で完全子会社化すると発表した。取引が完了すれば、玉山FHは資産規模で国内5位の上場金融持ち株会社となる見通し。主務機関の承認を経て発効する。
玉山FHと三商人寿の董事会(取締役会)が同日、来年1月の臨時株主総会で完全子会社化案を可決する案に同意した。交換比率は三商人寿1株に対し、玉山FH0.2486株を割り当てる。三商人寿の普通株1株を8.2台湾元(約40.8円)と評価し、11月5日を基準日として4日までの取引日60日間の玉山FH株の終値平均32.99元(約164.1円)で割って交換比率を決めた。
三商人寿の全株主は玉山FHが発行する新株を受領し、玉山FHは三商人寿の全株式を取得する。
取引完了後、三商人寿の株主約9万1000人が玉山FHの約8.31%の株式を保有することになる。
玉山FHは、三商人寿を傘下に収めれば、資産規模は5兆8000億元(約28兆8500億円)を突破し、業界5位に浮上する見通しだとしている。