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台湾、観光ナショナルチームを結成へ 頼総統、観光発展推進に意欲

2025/11/07 16:47
2025台北国際旅行博の開幕式であいさつをする頼清徳総統=11月7日、台北市
2025台北国際旅行博の開幕式であいさつをする頼清徳総統=11月7日、台北市

(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は7日、台北市の台北南港展覧館で同日始まった旅行見本市「2025台北国際旅行博」(ITF台北国際旅展)の開幕式であいさつし、台湾全体の観光発展を目指し、部会(省庁)横断で「観光ナショナルチーム」を結成すると発表した。2030年に観光業の市場規模を1兆台湾元(約4兆9500億円)にすることを目指す。

昨年の台湾の観光収入は国内旅行とインバウンド(訪台外国人客)の合計で8378億台湾元(約4兆1500億円)だった。頼総統は、国内旅行、インバウンド、国外旅行の三つの方向性はいずれも同等に重要だとの考えを表明。台湾観光協会の統計で、国民の1年間の旅行消費額約1兆4000億元(約6兆9300億円)余りのうち、約9000億元(約4兆4600億円)が海外旅行に使われていたとし、国内旅行を強化する必要性を訴えた。

国内旅行の推進について、国内の観光の質や価格が海外と同等であれば、消費者は海外旅行を選ぶ可能性があるとし、観光産業は交通や宿泊施設、旅行会社など多分野にまたがることから、各部会と地方政府の力を統合する必要があると指摘。行政院(内閣)や交通部(交通省)、交通部観光署(観光庁)、関連部会と共同で「観光ナショナルチーム」を結成し、業界と協力して台湾全体の観光発展を後押ししていくと述べた。

また、今後は各地の魅力に焦点を当て、大鵬湾(南部・屏東県)をバリ島に倣った位置付けとする他、リゾート地として知られる墾丁や南湾(同)をハワイのように発展させ、国際的なリゾート地を築き上げる方針を示した。

台北国際旅行博は10日まで。今年は123の国・地域から1600を超えるブースが出展した。参加の国・地域数は過去最多。主催する台湾観光協会によれば、国・地域別では日本ゾーンが最大で、日本観光振興協会によると、今年の日本ゾーンは過去最大規模の207ブースが出展している。

(温貴香、余暁涵/編集:名切千絵)

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