(台北中央社)中央気象署は18日、台湾本島最南端、ガランピ(鵝鑾鼻)の南西にあった熱帯低気圧が、軽度台風(台湾基準)台風17号に変わったと発表した。太平洋上にある二つの熱帯低気圧も同日中に台風に発達する可能性がある。この影響を受け、23~24日には東台湾や南部・屏東で局地的に激しい雨が降る恐れがあるとして注意を呼びかけている。
気象署の李名翔予報官は、ガランピの東南東にある熱帯低気圧は北西に進んだ後、西に進路を変え、来週にも台湾南東の海上やバシー海峡付近に至ると説明。中度台風(台湾基準)に勢力を強める可能性があるとし、台湾は22日から外側の雲の影響を受けるとの見込みを示した。
一方、台風17号は午後2時現在、時速16キロで西北西に進んでいる。中心気圧は1000ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。中心から半径約80キロ以内は風速13.9メートル以上の強風域。
台湾への直接的な影響はないとみられるが、18日から19日にかけて、外側の雲の影響を受け、東部の花蓮、台東や南部で雨が予想される。
また台北の東約4330キロの海上にある熱帯低気圧は今後、西寄りに進み、日本の南東の海上に達するとみられ、台湾への影響は大きくないとした。