(台北中央社)中央気象署(気象庁)は9日、同日午前9時53分ごろに発生した北東部・宜蘭県を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震を受けて記者会見を開き、8日深夜にあったM5.9の地震や昨年4月3日の台湾東部沖地震との関連性はなく、独立した地震だとの分析を示した。
9日の地震では宜蘭県や東部・花蓮県で最大震度4を観測した。震源の深さは72.4キロだった。
気象署地震観測センターの呉健富主任は地震の発生原因について、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいることが関係していると説明。地震発生から緊急地震警報(国家級警報)の発信まで16.6秒かかったのは、震源の深さによるものだとした。
昨年4月の台湾東部沖地震に関連する地震活動は、発生回数や規模が今年2月までに長期的な平均値にほぼ戻っているため、今後はその余震かどうかについては特に言及しない方針だとした。
また、8日午後11時26分ごろに東部海域で発生したM5.9の地震は震源が与那国島の北側で、9日の地震の震源とは離れているため、直接の関連性はないと判断していると述べた。
加えて、台湾はM5~6の地震が年間平均で45回、揺れをはっきりと感じられる地震は144回ある、プレート活動が活発な地域であるため、日ごろの備えが大切だと呼びかけた。