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台北松山空港の滑走路、務安空港より短く 対策システム導入済み=運輸安全委/台湾

2024/12/30 17:23
台北松山空港に導入されているEMASシステム=同空港のフェイスブックページより
台北松山空港に導入されているEMASシステム=同空港のフェイスブックページより

(台北中央社)韓国南西部・務安国際空港で29日に発生した航空事故は、胴体着陸した旅客機が滑走路の外壁に激突して炎上し、救助された2人を除く乗客乗員179人の死者を出した。30日の立法院(国会)交通委員会では、台北市内に位置する台北松山空港の安全性に関する質問が上がった。国家運輸安全調査委員会の林信得主任委員(トップ)は、松山空港には滑走路をオーバーランした航空機の損傷を軽減させるシステム「EMAS」を設置済みだとし、安全性をアピールした。

与党・民進党の李昆沢立法委員(国会議員)は、松山空港の滑走路は2600メートルで、事故が起きた務安空港の2800メートルよりもさらに短いと指摘。2004年にトランスアジア(復興)航空の航空機が同空港への着陸時にオーバーランする事故が発生したことにも触れ、後に設置されたEMASの運用状況について林氏に質問した。

林氏は、松山空港のEMASは09年に設置が完了したと説明。同システムは通常のコンクリートとは異なり、衝撃を吸収し、航空機を減速させる役割を持つとし、世界各国の都市型空港で、滑走路の安全性を補うためにEMASが導入されていると紹介した。また、EMAS設置後には空港の塀も壊れやすい材質に変更するなど、関連の対策を施したとした。

松山空港の飛行の安全に対する具体的な改善策については、交通部(交通省)民用航空局に今回の事故を事例とした研究を行うよう提言する他、同委員会として米国の国家運輸安全委員会と協力し、同様の事故が発生する可能性のある国内の空港について研究する考えを示した。

(王承中/編集:名切千絵)

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