(台北中央社)台北市内の老舗ホテル「円山大飯店」(グランドホテル台北)で、日本統治時代から戦後初期にかけて存在していた竜のオブジェが鎮座する噴水「神竜噴泉」が復元され、台湾神社時代の様子がよみがえった。
本来の竜のオブジェは1919(大正8)年、日本人商人によって台湾神社に奉納された。戦後には神社跡地に建てられた同ホテルの増築に合わせて室内に移設され、金箔(きんぱく)が施された。現在ではシンボルとなっている。今回の復元で、同ホテルの竜のオブジェは二つになった。
28日には噴水のお披露目式が行われ、同ホテルの葉菊蘭董事長(会長)は竜のオブジェの復元について、ホテルの伝承と革新を象徴していると強調した。
噴水は、緊急時の避難通路として建設された東側地下通路を巡るガイドツアーのコースに組み込まれた。同ホテルは、歴史や文化を感じられるとアピールしている。