(台北中央社)台風25号は15日朝、勢力を弱め、軽度台風(台湾基準)になった。中央気象署(気象庁)は午前11時現在、高雄以南や東部・台東に対し、警戒を呼びかけている。勢力は次第に弱まり、強風域も小さくなる見通し。
15日午前11時現在、台風25号は台湾本島最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南西約160キロの海上にあって、時速8キロから5キロに速度を落とし、北北東から東北東に進路を変えて進んだ。中心気圧は978ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。南部・高雄、屏東、恒春半島、台東が陸上警戒区域に入っている。
気象署によれば、台風25号は速度を緩めて台湾の南西に接近し、15日深夜に南部の陸地が強風域に入る見通し。16日には熱帯低気圧に変わるとみられるが、熱帯低気圧に変わらなかった場合は17日午前まで台湾上空に停滞し続けるという。
台風25号の影響で、東部・花蓮以南と高雄以南は15日から16日朝にかけて雨が比較的顕著になる。台東や恒春半島、屏東県山地では所によって24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上、花蓮や屏東県平地、離島・緑島、蘭嶼では所によって24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上となる可能性があるという。