(台北中央社)台北市の超高層ビル「台北101」の運営会社は12日、恒例のニューイヤー花火について記者会見を開き、今回は300秒で1万6千発の花火を打ち上げ、初めて日本の老舗メーカーの花火を一部使用すると発表した。
今回のテーマは「カラフルワールド」。運営会社の張学舜董事長(会長)はテーマについて、台湾の文明の多彩さや、人類が彩り豊かで希望にあふれた新年を迎えることを象徴していると説明。その上で、世代や民族を問わず、台湾にいる人々が一緒に作り上げた現代の文明が、変化に富んだカラフルな世界を作ったと強調した。
張氏はニューイヤー花火について、寄付を募る形式で「世界で最も高い場所でのチャリティーイベント」として実施すると言及。行政院(内閣)や交通部観光署(観光庁)、通信大手の中華電信などから支援を得たとし、経費の心配はないとした。花火の打ち上げにかかる費用は約2千万台湾元(約9200万円)に上る見通し。
会見に出席した鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)はあいさつで、同ビルのニューイヤー花火は世界のメディアにとって年越しカウントダウンで欠かせないものとなっているとし、「台湾の魅力」だとした。また、日本の花火メーカーとの協力は台日の友情を表すものだとした上で、非常に素晴らしいものになるだろうと期待を寄せた。
2018年以降恒例となっていたLEDを使った巨大な網形状装飾「TPAD」による壁面映像の上映は、今回は行われないという。