(台北中央社)日本統治時代に誕生した「蓬莱米」の命名から今年で100年を迎えたのを記念し、農業部(農業省)は22日、台北郊外・陽明山の竹子湖で田植えを行った。台湾の農業専門家に加え、蓬莱米の開発に尽力した末永仁(めぐむ)技師のひ孫である久島紘樹さんが訪台して参加した。
日本統治時代、日本種米を台湾の気候に適応するよう改良を重ねて開発された蓬莱米。在来種米との交配に成功し、台湾に広まった。末永技師は品種改良に尽力したことから「蓬莱米の母」と呼ばれる。
この日、田植えの会場となった竹子湖は、気候が九州に似ていたことから、蓬莱米の重要な栽培拠点となった歴史を持つ。
同部の胡忠一(こちゅういち)政務次長は、末永技師の功績をたたえた上で、この日の田植えは「飲水思源(水を飲む時はその源に思いを致せ)」という言葉の通り、原点への感謝を象徴するイベントになったと喜んだ。
曽祖父である末永技師の話を幼い頃、祖母からよく聞いていたと話す久島さん。末永技師は早朝から田に出て、夜は研究に没頭していたといい、その精神を見習うよう祖母から言われていたという。台湾で田植えができ、特別な意義を感じたと語った。