(台北中央社)第79回世界保健機関(WHO)総会は18日から6日間の日程でスイス・ジュネーブで開かれる。石崇良(せきすうりょう)衛生福利部長(保健相)は11日、台湾は現時点で正式な招待状をまだ受け取っていないと説明し、総会期間中に代表団を率いて現地を訪問し、関連のフォーラムを開催する方針を明らかにした。
台湾は2009年から16年までオブザーバーとして総会に参加していたが、17年以降は中国の反対により招待されていない。
石氏は、外交部(外務省)が11日に開いた記者会見に出席した。あいさつで、人口の高齢化や新たな感染症の脅威、薬剤耐性など世界的にさまざまな課題が深刻化する中、台湾は不在であってはならず、積極的に関与すべきだと強調した。
また、フォーラムについては、総会期間中に4回開催し、各国と交流すると説明。台湾でのC型肝炎対策などを紹介する方針だという。WHOは2030年までの「ウイルス性肝炎撲滅」を目標に掲げており、台湾は25年にすでにC型肝炎撲滅の基準を達成した。
外交部も総会期間中、台湾のスマート医療やヘルスケア産業を紹介する展示会を開く。会見に同席した林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は、台湾が総会に招かれていないことは台湾のみならず、世界にとっても損失だと指摘。台湾はWHOに加盟していないものの、依然として貢献を続けていると訴えた。
台湾がWHO総会に合わせ、スマート医療やヘルスケア産業の展示会を行うのは初めて。外交、医療、経済・貿易など分野を跨いだ訪問団を組織し、医療機関や業者と共に「台湾は手助けできる」(Taiwan Can Help)の理念を発信するという。