(台北中央社)タイから台湾に大麻を密輸しようとしたとして、毒品危害防制条例(薬物危害防止条例)違反の罪などに問われた日本人の男を巡り、台湾高雄地方法院(地裁)は15日、懲役5年4月の判決を言い渡した。
判決書によると、男は今年2月、インターネットで知り合った人物の指示に従い、関西国際空港からタイ・バンコクに渡航。正体不明の人物から大麻が入ったスーツケースを受け取り、南部・台南で別の人物に引き渡そうと同・高雄空港から入国した際、警察官らの検査を受け、密輸が発覚した。押収された大麻は約12キロに達した。
判決について裁判官は、男に前科はなく、犯行を認めたことや、薬物の市場への流出がなかったことなどを考慮したとしている。男は刑期が終了次第、日本へ強制送還される見込み。