(台北中央社)16日午後8時43分ごろ、台北市内の幹線道路で運行中の電気(EV)バスが炎上した。運転士と乗客7人は避難し、けが人はいなかった。台北市公共運輸処は17日、市内を走るEVバスから出火したのは初めてだとした上で、バッテリーの故障が原因との見方を示し、3日以内に市内を走るEVバス858台の緊急点検を実施すると明らかにした。
炎上したのは大都会客運262番バスの車両。運転士によると、バッテリーが故障したとみられたため路肩に停車し、乗客全員を下車させたところ、爆発して火が上がったという。
バスを製造した台湾の車両メーカー、RACエレクトリックビークルズ(華徳動能)は17日、炎上したバスのバッテリーは日本製で、これまでに事故の記録はないと説明。バッテリーケースや充電システムについても、欧州の安全認証を受けているとし、あらゆる異常にも対応できる安全装置が取り付けられていると強調した。
公共運輸処の陳俊豪技正(上級技師)は、炎上したバスと同型で同一ロットの車両は台北市内を走る4社で114台を運行しているとし、17日までに点検を終わらせるとした。
バスの炎上を受け、北部の新北市は同型バス56台、南部の台南市は同社製バス38台、高雄市も同社製バス3台の点検を行うとそれぞれ発表した。