(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は4日、日本産の乳幼児向け煎餅やキンカン、イチゴなど6件が水際検査で不合格になったと発表した。日本産の乳幼児向け煎餅は規定違反が相次いでいることから、同署は全ロット検査を実施している。4月3日まで継続するとしている。
4日公表の不合格品リストに含まれた日本産食品は静岡産キンカン2件、計268キロ、高知産ユズ5キロ、徳島産イチゴ522.8キロ、熊本産イチゴ405キロ、カルビー「1才からのかっぱえびせん」19.2キロ。キンカン、ユズ、イチゴはいずれも残留農薬の規定違反、1才からのかっぱえびせんからは基準量を上回るカドミウムが検出された。いずれも積み戻し、または廃棄される。
同署の統計によれば、直近半年で日本産の乳児、幼児向け煎餅は298ロットの検査が行われ、このうち約4.4%の13ロットが不合格となった。同署の林金富副署長は、違反が相次いでいるのを受け、先月18日に日本産乳幼児向け煎餅を対象に全ロット検査を開始したと明らかにした。
また、日本産のかんきつ類についても、直近半年の不合格率が約7.5%に達していることから、リスクの高さを考慮して先月4日から全ロット検査を開始したと説明。来月3日まで続ける。
近年、不合格品の常連となっている日本産イチゴについては全ロット検査を5月末まで引き続き行うとした。