(高雄中央社)教育部(教育省)の新造練習船「御風輪」が26日、南部・高雄市の高雄港から日本に向けて出航した。同船の初航海となる。現在の「育英二号」に代わり、台湾の海洋人材育成の任務を担う。
同船の引き渡し・初航海式典が同日行われた。同船は高雄科技大学が建造計画を請け負い、台湾国際造船が建造した。完成には5年を要し、約16億5000万台湾元(約75億円)が投じられた。
全長114メートル、幅21メートル、速力13ノット以上、国際総トン数9680トン。250人が乗船できる。今後、30年近く使われてきた「育英二号」に取って代わる。
航海の指揮や操船を行う「船橋」は実習用が2カ所設けられている他、操船や機関室、高圧配電盤の三つのシミュレーターが導入されているのが特徴。実習生は船上で理論や実際の操作を同時に学ぶことができるという。
初航海には、高雄科技大の機関学科や船舶技術学科の学生や教員が乗船した。来月3日に東京・有明の埠頭(ふとう)に寄港予定だという。