(台北中央社)農業部(農業省)茶・飲料作物改良場(茶改場)は5日、新たな製造工程で作られた花や果実のような香りが特徴の「台湾橙茶」を正式に発表したと明らかにした。茶改場の蘇宗振場長は、従来の茶と比べて製造時の省力化を図った他、口当たりもまろやかだとアピールしている。
台湾橙茶は3日に行われた茶改場の一般公開に合わせて発表された。茶改場によると、新たな製造工程で作られた茶ができるのは2008年に発表された「紅烏龍茶」以来約16年ぶり。
蘇場長は、茶葉を機械で摘み、発酵を促す萎凋(いちょう)時にかき混ぜないことで省力化を図り、発酵を止めるためにいる作業や乾燥にかかる時間を従来の半分以下に減らして省エネを実現したと強調。多彩な風味があると語った。
茶改場は台湾橙茶について、クチナシ、ジンジャーリリー、グァバ、ナシ、オリーブ、オレンジのような花や果実とショ糖やミントのような香りがすると説明。実際に試飲した人から好評を得たとしている。