(台北中央社)中央災害対策センターは26日、台湾に上陸した台風3号による被害について、同日午前8時までに5人が死亡、688人がけがをしたと発表した。土石流や街路樹の倒木、浸水などの被害は計1万2358件報告され、うち倒木被害が最多で5916件を占めた。
死者は主に南部に集中。高雄市では街路樹の下敷きになった60代の女性と土石流に巻き込まれた70代の男性が各1人。台南市では60代の男性が自宅の修理中に転落した。東部・花蓮県では、5階建てビルの前の道路に停車中、後部座席に座っていた40代の女性が屋上部分から落下した外壁に直撃され、中部・雲林県では70代の男性が買い物から帰る途中、街路樹の下敷きになった。
台湾全島で約83万戸が停電し、約16万戸で断水が確認された。全戸の停電復旧は26日深夜、断水復旧は同日午後6時ごろの見込み。