(台北中央社)香港は1日、中国への返還から27年を迎えた。台北市では台湾に暮らす香港人らによって2019年に起きた大規模反政府デモの関連集会が開かれ、約50人が集まった。参加者の一人は、台湾人に対して、現政権と言論の自由を大切にするよう呼びかけた。
主催した在台湾香港人の赴湯さんは、香港では反政府デモについて語ることができなくなったと指摘。海外在住の香港人は努力して歴史を残すべきだと思いを打ち明けた。また香港返還の日は、中国共産党が香港に危害を加えた日だとし、集会を開いて政権に立ち向かっていると語った。
反政府デモで暴動を引き起こしたとして香港政府側に48カ月間拘束された梁柏添さんは、香港の言論の自由は急激に低下し、社会のムードも急速に沈んでいるとの認識を示し、若者として残念に思うと胸の内を明かした。
会場にはデモに参加した人々を描き、「公民権の行使は罪ではない。全ての政治犯を釈放せよ」とメッセージを書いた絵が飾られ、香港や台湾から寄せられたメッセージも紹介された。