(花蓮中央社)4月に台湾東部海域で起きた地震で被災した東部・花蓮県の花蓮市公所(役所)は30日、友好都市の岩手県盛岡市から寄せられた寄付金計約120万円を受け取ったと発表した。魏嘉彦(ぎかげん)市長は、海を越えた応援の気持ちは花蓮、盛岡両市の深い友好関係の現れだとして感謝を示した。
花蓮市は、内舘茂盛岡市長は震災後2度にわたりオンライン会議で花蓮への関心を寄せていたと説明。寄付金は盛岡市の職員や消防団、市議会議員、複数の民間団体などが集めたものだとし、花蓮市が一括して支援を必要とする人のために使う方針を示した。
魏市長は、花蓮市民に温もりと激励の気持ちを感じさせたとした上で、市公所はこの寄付金を利用して再建作業を加速し、早急に正常な生活を取り戻すと語った。
また今後も引き続き両市間の協力と友好関係を強化するとし、訪日して直接感謝を伝える他、盛岡の人々にも花蓮への来訪を呼びかけ、文化交流と観光振興促進のきっかけにしたいと述べた。
魏市長は、沖縄県与那国町、宮崎県高千穂町、北海道釧路市、鹿児島県伊佐市などからの支援にも感謝を示した。