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台湾、横断歩道のカラー化普及へ 歩行者の安全確保を強化

2024/03/22 18:25
高雄市三民区に設置されている白と緑の横断歩道=中央社記者張已亷撮影
高雄市三民区に設置されている白と緑の横断歩道=中央社記者張已亷撮影

(台北中央社)歩行者の安全を強化しようと、台湾の一部県市では横断歩道の白線の間を緑色に塗装する「カラー化」が試験的に導入されている。交通部(交通省)は今後、台湾中に「白と緑の横断歩道」を普及させていく方針。運転者の目を引き、減速を促す狙いがある。

同部は昨年12月、「道路交通標識・区画線・信号設置規則」の改正案を公表。ゼブラ型の横断歩道について、白線の間を緑色に塗装可能にする規定などが新たに盛り込まれた。

同部の統計によれば、昨年の交通事故の発生場所として最も多かったのは交差点(計22万9268件)で、交差点での事故の死者数は交通事故による死者全体の45%を占める1362人に上った。負傷者数は全体の58%に相当する31万1857人だった。

横断歩道のカラー化はこれまで北部・基隆市、新北市、桃園市、中部・台中市、彰化県、南部・嘉義県、高雄市の7県市で試験的に実施。同部の担当者は、いずれも良い成果を上げていると説明した。

台湾は道路交通環境の整備の不十分さや歩行者優先があまり守られていない状況などを背景に、海外メディアなどから近年、「歩行者地獄」と形容された。これを受け、政府は昨年8月、2027年までの4カ年の歩行者交通安全政策綱領と道路交通安全基本法案を閣議決定するなど、道路交通環境の改善に乗り出している。

(汪淑芬、張已廉、王朝鈺、鄭維真/編集:荘麗玲)

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