(台北中央社)中国の一部地域で呼吸器疾患の発生が増加していることを受け、衛生福利部(保健省)疾病管制署の羅一鈞(らいっきん)報道官は27日、空港や港湾での水際対策をすでに強化していると明かした。
現地メディアの報道によると、中国では今年10月以降、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎などの流行により、一部地域の医療機関で急患が急増している。
羅氏によれば、空港や港湾では検疫所の警戒を強化したほか、中国や香港、マカオからの入国者に対し、症状がある場合は医療機関を受診するよう注意喚起している。また医療従事者らに対しては、受診者に関連する症状が見られた場合は渡航歴を確認するよう通知したとした。
さらに中国では患者増により診察を受けるまでに時間がかかる恐れがあるとし、免疫力が比較的弱い高齢者や幼児はしばらくの間、不要不急の渡航を自粛するよう呼びかけた。やむを得ず渡航する場合は、インフルエンザや新型コロナウイルスのワクチン接種を強く勧めるとともに、現地ではこまめな手洗いやマスク着用で感染を防ぐよう伝えた。