(台北中央社)新型コロナウイルス対応を担う中央感染症指揮センターは28日、台湾でオミクロン株の派生型「BA.2.75」の国内感染者を初確認したと発表した。新たな国内感染者は1万583人で、前の週の同じ曜日に比べて約11%減少し、約7カ月ぶりの低水準となった。死者は41人だった。
BA.2.75への感染が確認されたのは、北部の40代女性とその子供の10代女性、10歳未満の男児の3人。家庭内感染だとしている。いずれも軽症だという。3人はそれぞれ今年6月から8月にかけて感染歴がある。今月、感染が疑われる症状が出たため、医療機関で検査を受けたところ陽性反応が出た。検体をゲノム解析した結果、BA.2.75が検出された。
新規国内感染者数は4月27日以来の少なさ。居住地別では新北市が最多の1584人。次いで台中市1441人、桃園市1269人、高雄市1252人、台北市885人、台南市881人などとなっている。
死者は30代から90歳以上までの男女で、いずれも重症だった。このうち36人に基礎疾患があり、28人はワクチン接種が3回に満たなかった。
海外に行動歴がある輸入症例は76人確認された。先月28日から今月27日にかけて入国した。
台湾内の累計感染者数は827万8371人、死者は1万4276人になった。