(台中中央社)行政院(内閣)農業委員会農業試験所が開発したパイナップル「台農23号」の品種登録の届け出が日本の農林水産省に受理された。同所が10日明らかにした。
2019年に新品種として誕生した台農23号。マンゴーのような香りがするため「マンゴーパイン」とも呼ばれる。同所によれば、果肉は柔らかく、糖度と酸度が共に高い。
また、夏から秋にかけて高品質な果実が収穫でき、運搬しやすいことなどから、海外輸出に適しているという。輸出の主力品種「金鑚」(台農17号)に並ぶ品種と同所は見込んでおり、長距離の輸送では金鑚より変色しにくいとしている。
中国が昨年3月、台湾産パイナップルの輸入を停止して以来、他国への輸出促進が進められてきた。同所は「中でも日本は積極的に開拓してきた市場」だとし、同国での品種を保護するため、農水省に品種登録を申請したと説明した。昨年10月に出願し、今月6日に受理が公示された。
同所は、今後さらに審査が進められ、合格すれば正式に品種登録されると説明した。