日本時代設立の製紙工場、台北市の歴史建築に/台湾

2021/10/05 18:24
台北市の歴史建築に登録された製紙工場「士林紙廠」の建物=同市文化局提供
台北市の歴史建築に登録された製紙工場「士林紙廠」の建物=同市文化局提供

(台北中央社)台北市にある製紙工場「士林紙廠」の建物が9月27日、市の歴史建築に登録された。日本統治時代から戦後にかけて製紙産業の発展や自動化の流れを見届け、経済史的に価値を有していることなどが決め手となった。

士林紙廠の前身である台湾製紙株式会社は1918(大正7)年に設立。市文化局文化資産審議委員会の調べによると、機械化された製紙工場としては台湾初で、紙をすく抄紙機室や工場長室、ボイラー室などの建物の外観は赤れんが造りになっている。洗練された施工技術が用いられ、歴史的な価値があるという。

かつて祖父と父親が同工場で勤務し、十数年前から同建物の保存と再利用に向けた取り組みを続けてきた陳慧穎さんは、強い思い入れのある場所の歴史建築登録を受け、喜びを示しながらも、さらに努力しなければならないということだと決意を新たにした。

士林紙廠には地元で産出された唭哩岸石を用いた塀が残るが、道路の拡張に合わせて移設する必要に迫られている。文化資産審議委員会のメンバーは、比較的もろいため、解体と移設の際には特別な方法を考えなれければならないと説明。工場と一緒に保存できれば、近くにある士林市場に集まる人々を引きつける潜在力があるとの考えを示した。

(陳昱婷/編集:齊藤啓介)

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