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先住民族4人の遺骨、英国から台湾に到着 部族の子孫が式典に立ち会い

2023/11/07 11:44
パイワン族4人の頭部の遺骨が入る箱。6日に台南市の国立台湾史前文化博物館南科考古館に運ばれた(原住民族委員会提供)
パイワン族4人の頭部の遺骨が入る箱。6日に台南市の国立台湾史前文化博物館南科考古館に運ばれた(原住民族委員会提供)

(台南中央社)1870年代の台湾で発生した牡丹社事件(台湾出兵)の犠牲者とされる台湾原住民(先住民)族パイワン族4人の頭部の遺骨が5日、保管先の英エディンバラ大学から台湾に到着した。南部・台南市の国立台湾史前文化博物館南科考古館で6日、遺骨の一時保管に関する式典が行われ、パイワン族の人々が式典に立ち会った。

牡丹社事件は、1871年に台湾南東部に漂着した宮古島島民54人がパイワン族に殺害されたのを発端に、74年に日本軍がパイワン族集落の牡丹社(現屏東県牡丹郷)などへの侵攻を図り、恒春半島一帯で約半年間にわたり占領体制を敷いた一連の出来事。エディンバラ大によれば、遺骨は当時日本軍に軍事顧問として雇われていた米軍人が持ち去り、1907年から同大に保管されていたという。原住民族委員会が2021年から同大と返還に関する交渉を進めていた。

式典に出席した同委員会のイチャン・パルー主任委員(大臣)は、今回は台湾の先住民族社会が海外に祖先の遺骨の返還を要求した初の例だと述べた。

牡丹地区の自治組織の関係者は、これまでは文献を通じてしか牡丹社事件を理解できず、当時どの一族が部族を率いて抗戦したのかも確認できなかったとした上で、遺骨のDNA鑑定に向け、政府から費用面での支援が得られるよう期待を寄せた。

南科考古館によれば、同館は今後、4カ月の形態学研究を行い、その後については改めて集落と協議する予定。

(楊思瑞/編集:名切千絵)

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