(台北中央社)国軍は22日、5日間の「即時戦闘準備演習」を開始した。即応能力の強化が目的で、敵軍が出撃する前段階で国軍が実施する初動の戦闘準備に重点を置く。北部・桃園市では同日午前、陸軍の多目的装甲車「CM32」などが公道を走行し、作戦環境を確認した。
国防部(国防省)によれば、年度計画に基づく演習の一環で、主に戦闘準備段階における戦闘行動や戦場環境に各レベルの部隊が慣れるよう訓練する。26日まで行われる。
22日午前は国防部参謀本部の演習命令を受け、各作戦区が計画に沿って車両の機動を実施した。桃園の青埔地区では、CM32やCM33、CM34などが省道台31線を走行。通勤時間帯と重なったことから、赤信号での停車時に車の窓を開けて撮影する人々の姿も見られた。
国防部のシンクタンク、国防安全研究院国防戦略・資源研究所の蘇紫雲所長や軍関係者は、青埔の「高鉄特区」周辺には台湾高速鉄道(高鉄)や桃園メトロ(MRT)空港線、高速道路の国道2号、省道台31線が集まる交通の要衝だと説明。防衛作戦上でも戦略的価値が高い地域だとした。
また、地理的に開けており、桃園国際空港にも近いことなどから、敵による空挺降下や特殊部隊の浸透、重要施設への攻撃の重点地域にもなり得るとの見方を示した。その上で軍が「実兵、実車、実地」による訓練を行うことで、部隊に地形への理解を深めさせられるだけでなく、有事の際に速やかに作戦状態に移行し、対応時間や敵との交戦までの時間を短縮することができると説明した。