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「中国の法律戦は台湾に効果ない」 立法委員、オランダでの国際会議で台湾支持呼びかけ

2025/11/22 18:46
沈伯洋立法委員=11月22日、オランダ・ハーグ
沈伯洋立法委員=11月22日、オランダ・ハーグ

(ハーグ中央社)与党・民進党の沈伯洋(しんはくよう)立法委員(国会議員)は21日、オランダ・ハーグで開かれた自由主義政党の国際組織、自由主義インターナショナル(LI)の会議に出席した。中国による法律戦や世論戦は台湾に効果がないことを台湾の人々に知ってもらいたいとした上で、各国の国会議員にも中国に対して台湾を支持するメッセージを発信するよう呼びかけた。

中国の重慶市公安局は先月、「国家を分裂させる犯罪活動」に従事したとして沈氏の立件を決めた。この2カ月間に米国、韓国、ドイツなどを訪れて議員外交活動を続けている沈氏は中央社の取材に対し、「中国は自身の外交活動を阻止しようと、懲戒を加え、出国を禁じようとしている」との見方を示した。

沈氏は、韓国と中国は犯罪人引き渡し条約を結んでいるとしながらも、韓国で開かれた民主主義陣営のフォーラムに参加したと述べ、「これらの行動で中国は張り子の虎であり、その行為は象徴的意義と国内向けプロパガンダに過ぎず、台湾は恐れる必要はないことを台湾の人々に理解してほしい」と語った。

中国の民主主義に対する脅威について、その手段は増え、言葉はより強くなっているとし、最近の日本への態度からも攻撃的な「戦狼外交」が一段強まったことが感じられると指摘。外交だけでなく、軍事面や経済面でも中国は行動を起こそうとしており、これこそが民主主義国家が団結し、中国の戦略を理解しなければならない理由だと語った。

また国際社会は台湾に対して一定の理解があるとしながらも、国を越えた協力は足りないとし、いかに台湾を支援し、台湾の経験をどう生かすかなど多くの課題で模索が続いていると強調。議員外交は協力目標の達成を加速させ、台湾の外交システムを実質的に支援できるとの認識を示した。

民進党は22日、報道資料を通じ、沈氏と范雲立法委員がLIの会議に出席し、中国共産党勢力が台湾にもたらす脅威と挑戦について講演したと発表。この機会を通じて国際的なパートナーに台湾海峡と地域情勢への理解を促し、インド太平洋地域の平和と安定を共に維持したいと期待を示した。

(呉柏緯、温貴香/編集:齊藤啓介)

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