(台北中央社)台北金馬映画祭は19日、アジアの新鋭監督による長編作品を対象にした「NETPAC賞」を、ゆりやんレトリィバァ監督の「禍禍女」(まがまがおんな)に贈った。
映画祭実行委員会の報道資料によれば同賞は、国際団体「NETPAC」(Network for the Promotion of Asian Cinema)がアジア映画の普及を目指し、世界各地の30以上の映画祭とタイアップして設けており、台北金馬映画祭では2007年から授与している。
今回は「禍禍女」を含め9作品が同賞にノミネートされた。映画監督のフー・ティエンユー(傅天余)さん、イタリア・フランスを専門にする学者の柯漢東さん、プロデューサーのアレックス・C・ローさんの3人が審査を務めた。
審査員は受賞理由について「大胆かつ新鮮、常識破りな演出で日本のホラー映画の伝統に新たな風を吹き込んだ。観客の予想を次々と覆しながら、社会的テーマと娯楽性を巧みに融合させた」と評価した。
授賞式に出席したゆりやんレトリィバァ監督は、まさか自分が受賞するとは思ってもいなかったとした上で、全宇宙に感謝したいと語った。
日本で来年2月に公開される。
(編集:田中宏樹)