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台湾あれこれ/タイワンヤマネコ、阿里山で31年ぶりに観察 クマ用カメラが捉える/台湾

2025/11/21 10:57
農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署は20日、南部を代表する景勝地、阿里山に設置した赤外線カメラに今月初旬、タイワンヤマネコが写り込んだと報道資料で明らかにした。(写真=同署提供)
農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署は20日、南部を代表する景勝地、阿里山に設置した赤外線カメラに今月初旬、タイワンヤマネコが写り込んだと報道資料で明らかにした。(写真=同署提供)

農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署は20日、南部を代表する景勝地、阿里山に設置した赤外線カメラに今月初旬、タイワンヤマネコが写り込んだと報道資料で明らかにした。阿里山でタイワンヤマネコが観察されたのは31年ぶりだという。

同署によれば、カメラは嘉義県の台湾原住民(先住民)族ツォウ族のハンター協会や国立屏東科技大と協力してタイワンツキノワグマの行動を調べるために設置した。姿が捉えられたのは、阿里山郷里佳村にある国有林の敷地内で、標高1752メートル地点。嘉義県、嘉義市、台南市一帯で最も標高が高い地点で観察された例だとした。

今回、タイワンヤマネコが姿を現したのは阿里山の中腹に当たる場所で、南部を流れる曽文渓の上流域。2023年7月には下流の河川敷でも目撃された例があり、曽文渓の流域がタイワンヤマネコの重要な活動エリアとなっていることが分かると同署は指摘した上で、経済部(経済省)水利署と共同で曽文渓流域の生態系保全プロジェクトを進めていると紹介した。

同署は、タイワンヤマネコの生息域が人間の生活圏と大きく重なっているため、かつては台湾西部に広く分布していたが、土地開発、農薬・殺鼠剤の使用、ロードキル(交通事故死)、野犬・野良猫による攻撃などで個体数が減り、台湾では保護が必要な種に指定されていると言及。今後も地域や学術機関と連携して保護活動を進めていく姿勢を示した。

(蔡智明 /編集:楊千慧)

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