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工事現場から人骨 日本時代の先住民か 約800年前のものみられる陶片も/台湾

2025/11/21 12:24
東部・花蓮県吉安郷の住宅建て替え工事現場で見つかった陶片。約800年前のものとみられる=花蓮県文化局提供
東部・花蓮県吉安郷の住宅建て替え工事現場で見つかった陶片。約800年前のものとみられる=花蓮県文化局提供

(花蓮中央社)東部・花蓮県吉安郷の住宅建て替え工事現場で今月5日、人骨が見つかった。花蓮県文化局によると、考古学者は日本統治時代の原住民(先住民)の遺骨ではないかとの見解を示している。現場では6日にも約800年前のものとみられる陶片や、深さ60センチの文化層が見つかっており、今後詳しい調査が行われる見通し。

工事現場では深さ60センチの文化層も見つかった=花蓮県文化局提供
工事現場では深さ60センチの文化層も見つかった=花蓮県文化局提供

見つかった人骨は下顎骨や大腿骨などが含まれ、黄色く変色していた。警察は少なくとも40年以上経過しているとみている。

花蓮ではこれまでにも先史時代に暮らした人のものとみられる人骨が見つかっており、6日には文化局が調査を実施した。新たに見つかった陶片については、約800年前の静浦文化の物と推定しつつも、つぼか別の器具かは判別できないとしている。

また1904年の地図と照合すると、現場は日本統治時代に原住民が暮らした旧集落があった。考古学者によれば、見つかった人骨の臼歯に大きく削られた痕があったという。来月にも清華大学の専門家による調査が行われる。

文化局は、人骨と遺跡の調査は別途実施すると説明。住宅の所有者には工事再開に当たって施工の立ち合いを求めており、工事中に遺構などが発見された場合、花蓮県考古博物館が採集や記録などを行うとしている。

(張祈/編集:齊藤啓介)

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