(桃園空港中央社)現職副総統として初めてベルギー・ブリュッセルの欧州連合(EU)欧州議会を訪問して演説を行った蕭美琴(しょうびきん)副総統は9日朝、帰国し、桃園国際空港(北部・桃園市)で談話を発表した。
蕭副総統は欧州議会で開かれた国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)年次総会に、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)と共に参加した。議連には日本や欧米各国、オーストラリアなどの国会議員が参加しており、日本からは岩谷良平衆院議員(日本維新の会)が出席した。
蕭副総統は談話で、総会では各国の議員や市民代表、メディア関係者らに対し、台湾の民主主義の歩みを紹介したと振り返り、国際社会の台湾への理解や支持が広がることに期待していると述べた。
「台湾の国際的な立場は常に厳しく、多くの不公平や挫折があり、何事も簡単にはいかないが、私たちは終始退くことはなかった」と言及。「台湾の人々は世界の人々と同じく、国際社会に参加する機会が等しくあるべきだ」と述べた。
演説では孟子の「得道者多助」(道を得る者は助け多し)を引用し「台湾の人々は善良で、自由を愛し、努力を惜しまず、積極的に世界への貢献を望んでいる」ことを話したと紹介。正しい道を歩めば、国際社会でより多くの賛同や助けを得られるだろうと語った。
その上で、台湾は孤立しておらず、台湾に寄り添う、理念が近い国際的な友人が次第に増えてきているとした。