(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は9月30日、米農務省のルーク・リンドバーグ貿易・海外農務担当次官と台北市の総統府で面会し、リンドバーグ氏らの訪台は台湾と米国の深い友情や緊密なパートナー関係を示すものだと述べた。
リンドバーグ氏は米企業25社からなる代表団を率い、29日に訪台した。
台湾側は9月に、陳駿季(ちんしゅんき)農業部長(農相)が率いる「農産品貿易友好訪問団」が訪米した。頼総統はあいさつでこれに触れ、直後にリンドバーグ氏らが訪台したことを歓迎するとした。
また台湾の訪問団の訪米中、台湾の業者が今後4年間で大豆や小麦、トウモロコシ、牛肉など100億米ドル(約1兆5千億円)分の購入を計画するとした覚書が台米の業者間で交わされたとした上で、米国の農産品は台湾の食料安全保障の強化に資すると話した。
リンドバーグ氏は、台湾の消費者が米国農産品を継続的に購入していることに謝意を表した上で、台湾の輸入農産品・食品のおよそ25%が米国からのものであり、台湾の食料安全保障に貢献していると述べた。また、米国は台湾の友人として、エネルギー安全保障を通じても台湾の強靱(きょうじん)性を高めていくと語った。
また、台湾産パイナップルの米国市場への輸出を許可することを決定したと発表し、この知らせが台湾の人々に喜びや豊かさをもたらせればと述べた。