(東京中央社)安倍晋三元首相が銃撃されて死去してから3年を迎えた8日、李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)夫妻は山口県長門市にある安倍家の墓を訪れ、墓前に花を手向けた。安倍氏が生前、地域の平和や台湾と日本の友好関係深化に尽力したことに対し、台湾の人々を代表して深い敬意と感謝を表した。
李氏は7日夜には村岡嗣政山口県知事ら県の政界関係者を招いた夕食会を開いた。安倍氏が任期中に「自由で開かれたインド太平洋」の考え方を提唱し、現在のインド太平洋の安全保障における枠組みの基礎を築いた他、長年にわたって台湾情勢に関心を寄せ、台湾海峡の平和や安定の確保において要となる影響力を発揮したことに言及。「安倍元首相は日本の偉大な政治家だ。国際社会に自由と民主主義の価値を伝えた。台湾の人々はその貢献を決して忘れない」と述べた。
墓参後には市内で開かれたしのぶ会にも出席した。しのぶ会には台湾側から、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処の陳銘俊処長(総領事に相当)や複数の立法委員(国会議員)らも参加した。