(東京中央社)長崎市の鈴木史朗市長は5日、「長崎原爆の日」の8月9日に開く平和祈念式典への出席を望んでいた台湾に対して「出席いただける」と伝えたと報道陣に明かした。これを受け外交部(外務省)は6日までに、「喜ばしく思う」との声明を発表した。
長崎と広島の平和式典を巡っては、台湾は昨年までいずれの式典にも参加していなかったが、広島市が今年5月に台湾へ開催の通知文を送ると明らかにした。一方で長崎市は、在日公館があるか国連に代表部がある国・地域に招待や案内を送る方針で、台湾はそのいずれにも該当しないため同月時点では対象にならないとしており、外交部が遺憾の意を伝えていた。
長崎市は台湾の参加について、招待や案内をする国・地域とは異なる形での対応を検討しているという。
外交部は、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(領事館に相当)と長崎市が調整や連絡を進めており、通知を受け取り次第、出席者の人選を行うとしている。