(台北中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の新会長に、隅修三元東京海上ホールディングス(HD)会長が20日付で就任した。14年にわたり会長を務めた大橋光夫氏の後任。同協会が23日発表した。隅氏はあいさつ文を通じ、「さまざまな分野における日台の友情をより広く、深く、新たな次元に高めるべく、じっくりと腰を据えて取り組みたい」と意欲を示した。
隅氏は1947年、山口県に生まれ、70年に早稲田大学理工学部を卒業後、同年、東京海上火災保険に入社。企業商品業務部長やロンドン首席駐在員などを経て07年に同社社長に就任し、08年からは東京海上HD社長に就いた。13年から19年まで東京海上HD会長を務め、現職は東京海上日動火災保険相談役。
隅氏はあいさつ文で、長年ビジネスの分野で台湾と関わってきたと紹介した上で、「今後、日本台湾交流協会の会長として、ビジネスのみならず、さまざまな分野で日台の協力の発展に尽力できることを光栄に感じている」と表明。台湾は「民主主義や自由、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人」だとし、交流協会として、今後も日台の協力と交流のさらなる深化を図っていくとの考えを示した。
(編集:名切千絵)