(台北中央社)中華民国(台湾)と外交関係を有する中米グアテマラのアレバロ大統領が4日、台湾を訪問し、宿泊先のホテルで中央社の単独インタビューに答えた。「グアテマラと台湾の関係を新たなレベルに引き上げる準備ができている」と述べ、協力や学び合い、投資によって双方の社会の結びつきを強め、互いの強みで経済・貿易関係をさらに密接にしていくと意欲を示した。
アレバロ氏は昨年1月に大統領に就任した。訪台は外務次官を務めていた1994年以来、31年ぶり。台湾はアジア歴訪の最初の訪問先となった。
台湾が昨年5月から国交樹立国などを対象に推進している支援プロジェクト「栄邦計画」について、グアテマラと台湾の交流は政治や外交面だけでなく、人と人同士の社会面も極めて重要だと指摘。特に学術交流や奨学金などは双方の関係の強さを維持することに寄与しているとし、両国が共同で進める半導体人材の育成計画を高く評価した。
また、今回の訪台の狙いはより強く、緊密な関係を実質的に構築することだとし、米国に製品を輸出する台湾企業の対グアテマラ投資を誘致することはグアテマラと台湾の関係を強化するだけでなく、それぞれの対米関係の強化にもつながると述べた。
8日までの滞在期間中には、台湾積体電路製造(TSMC)などの半導体大手と会談する。最も楽しみにしている訪問先はハイテク産業が集積する「新竹サイエンスパーク」(新竹科学園区、新竹市)だとし、「このアイデアはとても魅力的だ」と話した。産業クラスターの構築で産官学の相乗効果を生み出すというモデルを学びたいと語った。