(台北中央社)台湾初の国産潜水艦試作艦「海鯤」を巡り、4月に予定されていた海上での検収試験が、現在に至るまで実施されていないことが分かった。顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は23日、建造を担当する台湾国際造船(台船、南部・高雄市)が不備の改善に取り組んでいるとし、検収試験の実施時期は確定できないと述べた。
顧部長は、国防部(国防省)は海軍に対し、必ず改善項目が安全面で求められる水準に達してから検収試験を行うよう要求したと語った。また台船側に違約金を請求する可能性があるかについては、「11月に予定されている引き渡しに影響がなければ良い」とした。
海鯤は全長約70メートル、幅約8メートル。排水量は約2500~3000トンで、建造費は約494億台湾元(約2200億円)。2023年9月に進水式が行われ、各種試験が続けられていた。台湾は3段階に分けて潜水艦7隻を自主建造する目標を掲げている。