(台北中央社)台湾の金融持ち株会社、台新ホールディングス(台新金控)が新光フィナンシャルホールディングス(新光金控)を吸収合併した「台新新光フィナンシャルホールディングス」(台新新光金控)が24日、正式に発足した。
総資産額は約8兆3000億台湾元(約41兆4000億円)に達し、台湾第4位の金融持ち株会社となった。顧客数は約1000万人、株主は100万人を超える。今後は国際競争力を持つ全面的な金融サービスプラットフォームの構築に注力する方針だ。
台北市内の本社で開かれた式典では呉東亮董事長(会長)や魏宝生副董事長(副会長)らが出席した。
林維俊総経理(社長)は報道陣の取材に対し、非常に長い努力を経てこの日を迎えられ、うれしく、感動していると語った。また業界第3位への躍進の可能性については、現在の基礎の上でさらに努力を重ねるとし、一貫した目標は前進し続けることだとした上で、一歩一歩、皆と頑張っていきたいと述べた。
新光FDを吸収合併した台新HDは早くからアジア市場に進出してきた。台新国際商業銀行は2016年に東京支店を開設。24年には福岡出張所を設けた。日本の半導体産業集積地や日本に進出する台湾企業に金融サービスを提供するのが狙いだ。
現在、台新銀行はアジア地域では香港、シンガポール、日本、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、中国の7の国・地域に、4支店、4の駐在員事務所を置いている。
呉董事長は今年5月、中央社の単独インタビューに応じた。台新新光FDが台湾で初めて世界トップ100入りを果たす金融機関になることを期待するかと問うと、呉氏は「最初(の金融機関)になりたいとは恐れ多くて言えない」と謙虚さを見せつつ、「将来的に入れるよう努力していく」と先を見据えた。