(台北中央社)漫画の祭典「第24回漫画博覧会」が24日、台北市の世界貿易センター1館で始まった。主催した中華動漫出版同業協進会の関係者は、午前10時の開場前には会場周辺に3万~4万人が行列を作ったとし、28日までの期間中に3億台湾元(約15億円)規模の商機を見込んでいる。
台湾国際電玩電競産業展(ゲーマーズコンベンション)と台北国際電影玩具・玩具創作大展(ムービー・トイズ・コンベンション)との同時開催で、会場には1200ブースが設置された。協進会の蘇偉銓理事長は、会期中に100回近くのイベントを開くとコンテンツの豊富さをアピールした。
文化部(文化省)は、昨年日本で行われた台湾漫画を紹介する特別展「-BLOSSOM- 台漫満開・百花繚乱」を会場で再現。李遠(りえん)文化部長(文化相)はメッセージボードに「台湾加油」(台湾頑張れ)と書いた紙を貼った。
オープニングセレモニーで李静慧(りせいけい)政務次長は、特別展を通じて優秀な作品を知られるとした他、今年は青少年を対象とした漫画コンテストを初めて開催するとし、若者に漫画創作のパワーを発掘してもらいたいと語った。
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)は、漫画やアニメは日本と世界をつなぐ重要な文化交流だと強調。多くの台湾人が漫画などをきっかけに日本への認識を深め、日本語学習や日本旅行を楽しんでいるとし、今後も引き続き台日交流の推進に尽力すると述べた。