(台北中央社)文化部(文化省)が主催する台湾文化PRイベント「We TAIWAN」が8月に大阪で開かれるのを前に、有志らが独自にクラウドファンディングで資金を調達し、京阪電鉄の列車内に宣伝ポスターなどを掲出した。李遠(りえん)文化部長(文化相)は22日、フェイスブックを通じて感謝を伝えた。
ポスターなどの掲出を手掛けたのは、人気バンドのファイヤー・イーエックス(滅火器)のボーカル、サム(楊大正)さんを中心とするグループ。今月2日にクラウドファンディングを開始したところ、40時間以内に目標となる180万台湾元(約900万円)が集まった。
列車内では、ポスターの他、つり輪や液晶モニターなども使ってイベントをアピールしている。
李部長は、「これは政府と民間が団結した文化外交だ」と強調。「台湾人が世界に向けて歩もうとする熱意と意欲は、誰にも止められない」、「台湾は政治が大きく傾いたり、社会が崩壊しようとしたりすると、人々の力が四方八方から集まり、驚異的なパワーを発揮し、社会を正常に戻す」とし、「台湾社会に大きな自信を抱いている」と語った。
「We TAIWAN」は8月2日~20日に開催。サムさんらはイベントのマスコット「a-We」(アウィー)の巨大バルーンを中之島公園から打ち上げる計画なども進めている。