(台北中央社)中央気象署(気象庁)によると、29日は南西からの季節風や台風8号の外側の雲の影響で、各地で大気の状態が不安定となり、中部や南部で雨脚が強まった。今後も激しい雨などの恐れがあるとしている。南部の嘉義県、台南市、高雄市、屏東県では休業休校措置が取られた。鉄道や船の運航にも影響が出ている。
嘉義県や台南市後壁区、中部・雲林県水林郷では28日にも休業休校措置が取られた。後壁区では午前に激しい雨が降り、一部の道路が約50~60センチ冠水した他、一部の住宅では浸水被害が出た。台南市の黄偉哲(こういてつ)市長によると、同区では高齢者数人が避難したという。また高雄市の陳其邁(ちんきまい)市長によれば、六亀、那瑪夏、甲仙、茂林、桃源各区で少なくとも1572人が避難した。
南部・嘉義市や嘉義県などを走る阿里山林業鉄路は28日から3日間、全線で運休している。交通部(交通省)航港局によると、海の便は29日、7路線53便で欠航したり、欠航が決まったりした。
気象署は、30日には南西からの季節風の影響により、中部や南部で雨や雷雨、激しい雨などとなり、南部では24時間雨量が200ミリまたは3時間雨量が100ミリ以上に達する恐れがあるとして注意を呼びかけている。