(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は18日、台湾を訪問した日本保守党の百田尚樹代表と会談し、台湾との関係の在り方を定める日本版「台湾関係法」の制定を同党が重点政策項目として掲げていることに感謝を表明した。台日の各分野における協力強化にも期待を寄せた。外交部(外務省)が19日、明らかにした。
外交部によると、林部長は同党の有本香事務総長、梅原克彦特別顧問らを交え、地域情勢や台日間の経済貿易産業協力、双方共通の関心事項などについて意見交換したという。
林部長は、台日がともに中国の防衛ライン「第1列島線」の戦略的に重要な位置にあり、国防や安全保障面で極めて密接な関係があると指摘。水素エネルギーや無人機、鉄道建設、循環経済、スマート医療などの分野での協力を強化する意向を示した。
百田代表は台湾は日本の重要なパートナーで、運命共同体だと強調。日本と台湾が協力して中国などの強権国家の脅威に対処すべきだとし、党として台湾の政府や民間各界との交流の深化に全力で取り組む考えを示した。