(東京中央社)在日華僑団体の日本中華聯合総会は10日、都内のホテルで創立80周年の記念祝賀会を開いた。頼清徳(らいせいとく)総統はビデオメッセージを寄せ「同郷の皆さんに政府に対する最大の支持と支援をいただき、共に台日の友情を高め続けていきたい」と述べた。
祝賀会には、台湾から僑務委員會の徐佳青(じょかせい)委員長(閣僚)が参加した他、李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)や日本各地の弁事処長(総領事に相当)、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長、複数の衆参議員らが出席した。
頼氏は、日本の戸籍の国籍欄が5月に国籍・地域欄に変更され「台湾」と表記できるようになることに触れ、これは台日友好の最高の証明だと言及。「皆が心を一つにしさえすれば、チーム台湾は必ず挑戦をチャンスにできる。民主主義の価値を固く守りさえすれば、チーム台湾は必ず国際社会でさらに大きな支持を得られる」と語った。
同総会の羅鴻健会長はあいさつで、会は華僑の団結と支援、政府の政策に協力することを目的に、戦後の荒廃した状況で設立されたと説明。設立後、中華民国(台湾)の国連脱退や日本との断交、阪神・淡路大震災、東日本大震災など多くの悲しい出来事があったが、心を合わせて乗り越えられたと述べた。