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李遠文化部長、台湾コンテンツ産業の発展に意欲 自分たちの文化への自信呼びかけ

2025/02/21 18:30
中央社の単独インタビューに応じる李遠文化部長
中央社の単独インタビューに応じる李遠文化部長

(台北中央社)李遠(りえん)文化部長(文化相)は21日までに中央社の単独インタビューに応じ、出版や映画、音楽などのコンテンツの消費習慣が科学技術などによって変化しているのを前に、台湾の文化産業の発展に向けてさらに努力していく姿勢を示した。

シャオイエ(小野)のペンネームで作家や脚本家としても知られる李氏。1980年代に台湾映画界で巻き起こったムーブメント「台湾ニューシネマ」を推し進めた他、テレビ局で経営に携わった経歴を持つ。昨年5月に文化部長に就任した。

李氏は、最も心配していることの一つはインターネットや人工知能(AI)などの世界の潮流が、文化への認識や接触を含めて消費習慣を変えることだと言及。「出版、映画、音楽など、どれも心配している。科学技術とストリーミングが世界を変えたからだ。われわれはもっと努力して台湾の文化産業を発展させなければならない」と強調した。

その上で、漫画を例に挙げ、台湾の漫画市場において国産作品が占める割合は3%に過ぎないと説明。「なんとかしなければならない」と使命感をあらわにする。一方で、最大の阻害の一つはさまざまな世代の物事に対する認識だと話す。「2年以内に台湾の漫画は日韓を超えると私が言っても、多くの人は冗談だと見なす。でも私は30歳余りの時に台湾ニューシネマを目の当たりにした」と過去の経験を振り返る。

当時、国民党が絶対的権力を握っていた党国体制の抑圧の下で、台湾映画界がニューシネマを生み出し、批判的色合いが強い作品をこれほど多く制作できるとは誰も信じていなかったと李氏は語る。「でもわれわれは成し遂げた。だから、できないとは決して言ってはだめだと思う」と自身の信念を強調し、「自分を卑下せず、自分たちに自信を持ってほしい」と呼びかけた。

(趙静瑜/編集:名切千絵)

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