(嘉義中央社)南部・嘉義県の国立故宮博物院南部院区(南院)は11日、オープン以来の来館者数が延べ1000万人を突破したと発表した。1000万人目となった、北部・基隆市から訪れた女性とその前後1人ずつには、記念品が贈られた。
南院は芸術分野の南北格差を解消することなどを目的に計画され、2015年12月末にオープンした。
南院は報道資料を通じ、10周年を迎える年に来館者数延べ1000万人を達成できたことは意義深いとコメント。1000万人目の女性は2度目の来館で、この日は北京の紫禁城で明・清両代皇帝の寝殿とされた「乾清宮」に関する特別展と、夜に行われるドローンショーを見に、両親と訪れたという。
故宮博物院の蕭宗煌院長は、南院は開館以来、幅広い世代やエスニックグループに親しまれるよう努力してきたと言及。親しみやすい環境や多様な展示、楽しい教育活動を通じて優れた博物館体験を提供し、来館者と文物の距離を縮められるよう目指していると述べた。
南院によれば、今年1年間の来館者数も100万人を超える見通しだという。