(高雄中央社)映画「九龍ジェネリックロマンス」に出演した俳優の吉岡里帆、水上恒司、フィガロ・ツェン(曽少宗)らが10日、南部・高雄で報道陣の取材に応じた。吉岡は、昨年行われた台湾での撮影中、ビーチサンダル姿で朝食を買いに行ったエピソードなどを語った。
同作は同日開幕の高雄映画祭(高雄電影節)のオープニング作品に選ばれ、吉岡らはオープニングセレモニーに出席するために訪台した。
取材前にはスタッフがエレベーターの中に約15分間閉じ込められるアクシデントが起きたが、吉岡は「いいことが起きる前触れだと思うので良しと思っています」とにっこり。ユーチューブチャンネルの出演時に教わったという台湾語を交えて、「高雄電影節、水啦」(高雄映画祭、いいね)と語り、場の雰囲気を和ませた。
役作りのために台湾でしていたことを聞かれると、コインランドリーやスーパーなどに行ったとし、「普通の生活を送る。観光客としてではなく、現地に住んでいる気持ちで過ごすということを大事にしていました」と語った。また台湾では朝食を外食で済ます人もいることを聞き、実際に買いに行ったと明かした。
その際には「ばっちりとしたメークをせずに、Tシャツ、短パン、ビーチサンダルでふらふら歩いていたので、基本的には気付かれなかった」としながらも、「日本の観光客の方に何度かばれて、すごく恥ずかしくて、『普段はもうちょっとちゃんとしているんです』と何度も言いました」と笑った。
映画の中で中国語や台湾語のせりふがあった水上。「哇哉」(知っている)という台湾語は、撮影時に親切にしてくれた通訳に聞いて教わった言葉で、「瞬発的に話した」と語った。
高雄出身のフィガロは「日本の俳優やスタッフらと高雄に来られたことを光栄に思う」、「台湾での公開時には台湾の人たちにも映画館で見てもらいたい」とアピールした。