(台北中央社)李登輝基金会主催の音楽会が13日、台北市の国家音楽ホールで開かれ、AI(人工知能)技術で李登輝(りとうき)元総統を再現した「デジタル李登輝」が歌声とあいさつを披露した。デジタル李登輝が生演奏の楽団と共演するのは初めて。李氏の次女で同基金会董事長(会長)の李安妮(りあんじ)さんは、デジタル李登輝を通じて、この土地への李元総統の愛を伝えたと話した。
音楽会は李氏の台北市長時代と総統在任中の文化、芸術への貢献を記念するもので、交響楽団「湾声楽団」とバイオリニストのウィリアム・ウェイ(魏靖儀)さんが音楽を奏でた。
デジタル李登輝は1・2幕の開幕時とアンコール時にあいさつした他、アンコール曲「千の風になって」では湾声楽団の演奏に合わせて歌声を披露した。
音楽会には、陳建仁(ちんけんじん)元副総統や王金平(おうきんぺい)元立法院長(国会議長)、謝長廷(しゃちょうてい)前駐日代表(大使に相当)らが出席した。
新北市の国立台湾図書館では現在、デジタル李登輝の特別展が開かれている。2027年7月30日まで。