(桃園中央社)旧正月を締めくくる恒例行事「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)が元宵節(旧暦1月15日)の12日、北部・桃園市で正式に開幕した。この日は雨にもかかわらず、きらびやかなランタンを見ようと多くの人々が詰めかけた。開幕式では頼清徳(らいせいとく)総統があいさつし、「中央政府と地方の善良な協力によって、より多くの素晴らしいものを生み出せることを目の当たりにした。国内外の人々に最も感動的な貴重なひとときをもたらせることだろう」と述べた。
同フェスの開催は36回目。毎年、元宵節に合わせて開催地を変えて行われ、交通部(交通省)観光署と開催地の県市政府が主催する。桃園市で開かれるのは2016年以来9年ぶり。桃園メトロ(MRT)高鉄桃園駅近くのメイン会場と、隣駅のMRT桃園体育園区駅近くの「光の遊戯場」会場に加え、桃園市内の13区にもそれぞれ展示エリアが設けられた。今年は初めて人気コンテンツ「ポケモン」とコラボレーションし、カビゴンやピカチュウの展示も登場した。
頼総統は、台湾ランタンフェスは中央と地方の協力の下で、年に1度の大イベントになっただけでなく、台湾観光の一大ブランドにもなったと紹介。国内外から観客が詰めかけ、海外メディアからは「ジェットコースターのないディズニーランド」とも評されていると言及し、「これは多くの人が共に努力した結果だ」とたたえた。また、今後も中央や地方、与野党が手を取り合い、人々の福祉を増進させられるよう期待を寄せた。