(東京中央社)安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵さんは22日、台湾と日本の交流を図る民間団体「日本李登輝友の会」が東京都内で開いた会合で「私の台湾へ寄せる思い」と題して講演した。「台湾有事は日本有事」という安倍氏の言葉に触れた上で、自身は平和主義者だとし、「もし有事になったらどうするかを考える前に、有事にならないことをどうやったらできるかということを考えたい」と話した。
昭恵さんは「台湾という国はかつては日本であった」とし、「日本人がずっと忘れてしまったものを今も年配の台湾の方たちがしっかり覚えている」と言及。その一番の代表的な人物として李登輝元総統を挙げ、安倍元首相が生前「日本人以上に日本の良さをよく分かっている」と李氏をたたえていたことを紹介した。
講演の最後では、日本と台湾の良い関係が末永く続くことに期待を表明。来年2月に台湾で開催される安全保障に関するフォーラムに出席する計画を伝えた上で、自身と一緒に訪台したいとの声が多くあることから、「来年は安倍昭恵と行く台湾ツアーを企画できれば」と語り、会場からは大きな拍手と笑いが上がった。